コラム

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「発達障害かもしれない」と言われたら──

病気の前に、“栄養のアンバランス”という視点を知ってください

こんにちは、七夕医院名古屋院総院長の梶尚志です。
今回は「発達障害」「グレーゾーン」と診断された、あるいはそう言われて戸惑っている保護者の方に向けて、医学的かつ栄養的な視点から伝えたいことがあります。


1. 子どもの「困った行動」は、体の中からのSOSかもしれません

  • 「落ち着きがない」
  • 「こだわりが強い」
  • 「空気が読めない」
  • 「感情の起伏が激しい」
  • 「朝起きられない」「お腹が痛いとよく言う」

こうした行動は、一見すると発達障害の特徴と捉えられがちです。
しかし、医師として多くの子どもたちを診てきた経験から申し上げると、それが“脳の特性”ではなく、“体の中の栄養バランスの乱れ”から来ているケースも多く存在します。


2. 「発達の問題」と「栄養の乱れ」は、実は深く関係しています

脳は、神経伝達物質(ドーパミン・セロトニンなど)やホルモンによって、思考・行動・感情をコントロールしています。
その材料となるのは、食事から摂る栄養素です。

✨発達と関わりの深い主な栄養素:

栄養素不足するとどうなる?
注意力の低下・イライラ・朝起きられない
亜鉛感覚過敏・食の偏り・多動傾向
ビタミンB群感情のコントロール不全・不安・神経過敏
たんぱく質神経伝達物質の材料不足→行動の不安定さ
脂肪酸(DHAなど)脳の発達の遅れ・集中力の低下

これらが長期的に不足していると、「発達の遅れ」に見える行動が現れることがあります。


3. 「うちの子、そんなに偏食してないけど…」という方へ

実は、血液検査で栄養を分析すると、見た目ではわからない“かくれ栄養失調”が多くの子どもに見つかります。

特に以下のようなお子さんは注意が必要です:

  • 朝ごはんを食べない or おにぎりだけ
  • お菓子やパンが大好き
  • 野菜や肉・魚を嫌う
  • 食が細く、体重が増えにくい
  • 牛乳や卵などを避けている(除去食)

これは「しつけの問題」でも「性格」でもありません。
脳が必要としている栄養が足りていない状態なのです。


4. 「発達障害」の前に、まず“体の状態”を見てみませんか?

七夕医院名古屋院では、70項目以上の詳細な血液検査をもとに、お子さんの栄養状態を見える化します。
そして、不足している栄養素を明らかにし、食事や必要なサプリメントで補うことで、以下のような変化が見られることもあります。

🟢実際に多い変化:

  • 学校に行けるようになった
  • 朝起きられるようになった
  • こだわりが減って、気持ちが落ち着いた
  • 集中力がついてきた
  • 家庭内でのイライラが減った

5. 「病気を見る」のではなく、「人としての土台を見る」医療へ

私たちは、お子さんの「診断名」ではなく、「今、体の中で何が起こっているのか」に目を向けます。
発達障害も、実は体の中の栄養と環境のアンバランスによって“そう見えるだけ”の状態であることも珍しくありません。

病気としてレッテルを貼る前に、まず体の声を聴いてみることが、お子さんの未来を変える一歩になるかもしれません。


🔽まずはお気軽にご相談ください

七夕医院名古屋院では、発達障害・グレーゾーンのお子さんを対象に、医師と管理栄養士によるオーソモレキュラー栄養療法を行っています。

📌対応可能なご相談内容:

  • 診断は受けていないけれど、子どもの行動に悩んでいる
  • 病院で様子を見ましょうと言われたが不安
  • 食事やサプリメントで何かできることがあるなら試したい
  • 「薬以外の方法で何かできることはないか」と探している

🌱まとめ|その「発達の悩み」、栄養で変わる可能性があります

  • 子どもたちの行動や感情は、心だけでなく“体”の影響を強く受けています。
  • 栄養状態を整えることで、診断名にとらわれない、その子らしさを取り戻すことができるかもしれません。

「もしかして…」と思ったときが、動き出すチャンスです。
私たちはその一歩を、医師として、栄養の専門家として、そして同じ“親”として、応援しています。