コラム

column

「この子は発達障害かもしれない」と言われたお母さんへ

〜もしかすると、原因は“腸”にあるかもしれません〜

こんにちは。七夕医院 名古屋院です。
今日は、お子さんの行動や発達に悩んでいるお母さんに、知っていただきたい大切なお話があります。

1. 「発達障害」=脳の問題?いいえ、実は“腸”が関係していることがあります

「うちの子、発達障害かもしれません」
「グレーゾーンと言われて、どうしたらいいのか分からない…」

こうした相談が、七夕医院には毎日のように寄せられます。
でも、私たちが血液検査や栄養評価をしていく中で、多くのお母さんが驚くことがあります。

それは、

「脳ではなく、“腸”の状態が影響している可能性がある」
という事実です。

2. リーキーガット症候群とは?──腸の壁が“ゆるんで”しまう状態

腸は本来、食べ物から必要な栄養だけを吸収し、不要なものや有害な物質はブロックしてくれる「バリア機能」があります。

でもそのバリアが何らかの理由で壊れると、未消化の食べ物や毒素、細菌のかけらなどが“漏れ出して”しまう
これが「リーキーガット症候群」です。

そして、漏れ出した物質が血液を通じて全身を巡り、脳や神経に炎症や過敏反応を引き起こすことがあると、医学的にも分かってきました。

3. こんな症状、ありませんか?

あなたのお子さんに、こんなサインはありませんか?

  • 朝起きられない、疲れやすい
  • お腹の痛みをよく訴える(特に登校前)
  • 感覚が過敏(音・におい・肌触り)
  • キレやすい、イライラが激しい
  • 食べ物の偏りが強い(白いもの、甘いものばかり)

これらは、**「性格」や「甘え」ではなく、腸や栄養のアンバランスからくる“体のSOS”**かもしれません。

4. リーキーガットと発達障害の関係は、医学研究でも報告されています

最新の研究では、発達障害(特に自閉スペクトラム症)のお子さんの多くに、腸のバリア機能の異常=リーキーガットが見られるという結果が出ています。

  • ✅ 腸粘膜の細胞間の結合がゆるみやすい(Fiorentinoら, 2016)
  • ✅ 腸から漏れ出た物質が、脳の炎症や神経伝達物質に影響(Hsiaoら, 2013)
  • ✅ 食事の見直しや栄養補給で、行動の改善がみられるケースも

5. 栄養と腸を整えると、行動が変わる子どもたちがいます

七夕医院では、「発達障害」と診断されたり、診断はつかないけれど育てづらさを感じているお子さんに対して、
**血液検査を使って栄養バランスや腸の状態を“見える化”**し、個別に対応しています。

実際にあったお母さんの声:

「毎朝の登校しぶりと癇癪に疲れ果てていたのですが、血液検査で“鉄と亜鉛の不足”が見つかり、腸を整える食事に変えたら…朝起きられるようになり、情緒も安定してきました」

6. お母さんが悪いわけではありません

偏食や登校しぶり、感情の起伏が激しいことに、
「私の育て方が悪いのでは…」
「もっと厳しくすべきだったのでは…」
そう自分を責めてしまうお母さんも少なくありません。

でも、私たちはそう思いません。

それは、お子さんの体の中も“困っている”サインがあるかもしれないのです。

実は、お子さんはお母さんの鏡なんです。
お母さんの体が整えば、子どもは本来の力を取り戻すことがあします。

7. 「薬ではなく、食事や栄養でできること」あります

当院では、薬に頼る前に、栄養と腸の状態を整えることを第一に考えます。

  • 🧪 血液検査で栄養状態をチェック
  • 🍽 食事指導やサプリメントで栄養補給
  • 🦠 腸内環境を整えるプロバイオティクスの活用
  • 🚫 必要に応じて除去食(グルテン・カゼインなど)のご提案

お子さんの体と心を、内側から支える方法があります。

七夕医院 名古屋院では、あなたと一緒に考えます

「病気」ではなく、「体の状態」として見つめ直してみたい方へ。
まずは一度、七夕医院名古屋院へご相談ください。

🌱 最後に──「この子はダメなんだ」と決めつけないでください

お子さんの行動には、必ず“理由”があります。
そしてそれは、意外なほどシンプルな栄養のアンバランスかもしれません。

私たちは、診断名ではなく、
目の前のお子さんと、お母さんの不安に寄り添う医療を大切にしています。

どうか、一人で悩まず、ご相談ください。