女性のむくみ

女性のむくみでお悩みの方へ
体質ではなく「栄養のサイン」。分子整合栄養療法で内側からむくみを整える
「夕方になると足がパンパン」「朝起きたら顔がむくんでいる」「生理前は特に重だるい」——それは“巡りの停滞”と“栄養の偏り”から来ているかもしれません。
女性のむくみの特徴とは?
- 夕方になると足首に靴下の跡がくっきり
- 朝、まぶたや顔が腫れぼったい
- 生理前や妊娠中にむくみやすい
- 立ち仕事や長時間座っていると脚が重い
これらは単なる「水分の取りすぎ」ではなく、体内の栄養状態や血管・ホルモン・腎機能の乱れが影響しています。
むくみの背景にある栄養・血流・ホルモンの乱れ
要因 | 内容 | 関連栄養素・対策 |
---|---|---|
血漿アルブミン低下 | 血中たんぱく質不足で水分が血管外に漏れやすい | 良質なたんぱく質、鉄、ビタミンB6 |
毛細血管の柔軟性低下 | ビタミン・ミネラルの不足により血管壁が脆弱 | ビタミンC・E、オメガ3、亜鉛 |
腎・副腎機能の低下 | ナトリウム・カリウムのバランス乱れ | マグネシウム、ビタミンB群、アダプトゲン |
ホルモン変動 | 黄体期や更年期に起こる水分貯留 | ビタミンB6、マグネシウム、鉄、GABA |
分子整合栄養医学での改善アプローチ
- 詳細血液検査でアルブミン・鉄・ビタミン・ホルモン・電解質を確認
- 栄養の偏り・腸の吸収力・ストレスの影響も多面的に評価
- “たまらない体”を作るための食事・サプリ・生活改善を提案
当院のプログラム内容と検査項目
- 栄養状態チェック
フェリチン・アルブミン・ビタミンB群・C・E、ナトリウム・カリウム・マグネシウム - 食事改善提案
- 朝:たんぱく質+野菜+ミネラル味噌汁
- 昼:鉄を含む主菜+血糖安定の副菜
- 夜:糖質を抑えつつ水分代謝を促す温かい食事
- サプリメント例
プロテイン、鉄、マグネシウム、ビタミンE、EPA - 必要に応じて婦人科系ホルモン評価や副腎疲労対策も並行
実際の改善事例
33歳女性|主訴:毎月のPMS期の足のむくみ+朝の顔の腫れ感
- フェリチン・アルブミン・ビタミンB6・Eの低下、低ナトリウム状態を確認
- 鉄とたんぱく強化、ビタミンE+マグネシウム導入、PMS対策も併用
- 2ヶ月後:むくみが軽減、朝の顔の腫れも気にならなくなった
よくある質問(FAQ)
Q1. 一般的な漢方やマッサージでは改善しませんでした。対応できますか?
はい。“体の中の不足”を補うことで、再発しにくい体質へと改善できます。
Q2. 利尿剤の代わりになりますか?
根本原因(栄養・血流・ホルモン)を整えることで、利尿剤に頼らず自然な排出力を取り戻すことができます。
執筆者


執筆者
総院長 / 七夕医院
医療法人梶の木会総院長 梶 尚志
分子整合栄養医学(オーソモレキュラー医学)に出会い、「人間の体は全て栄養からできている」という原理原則を学び、「薬を使わない治療、栄養療法」を実践、小児の不登校や発達障害、そして、女性の不定愁訴や不妊症、男性更年期といった、通常の治療ではなかなか解決できない悩みを解決。
取得資格
医学博士 / 日本内科学会 認定総合内科専門医 / 日本腎臓学会 認定腎臓専門医 / 日本プライマリ・ケア連合学会 認定医・指導医 / 日本抗加齢医学会 専門医 / 日本医師会 認定産業医 / 日本医師会 認定健康スポーツ医 / オーソモレキュラー・ニュートリション・ドクター(OND)