PMS(月経に伴う不調)
「毎月つらいPMSに悩まされていませんか?」— 薬に頼らず、ホルモンバランスと栄養状態を整えて、”つらい月のサイクル”から卒業しましょう。
PMS(月経前症候群)とは?

PMSとは、月経の3〜10日前から始まる心身の不快な症状を指し、月経開始とともに軽快または消失します。
多くの女性が経験しますが、生活に支障が出るレベルであっても「しょうがない」と我慢されがちです。
PMSによる主な症状
心の症状
- イライラ・怒りっぽい
- 不安感・落ち込み
- 感情のコントロールが難しい
- 集中力の低下・記憶力低下
身体の症状
- 頭痛・腰痛・下腹部痛
- 乳房の張り・痛み
- むくみ・体重増加
- 過食・甘い物欲
なぜPMSが起こるのか?―ホルモンと栄養の関係
PMSは、排卵後に起こる女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の急激な変化に、脳や自律神経が適応できず、症状が出現する状態です。
ただし、同じホルモン変動をしていてもPMSがつらい人とそうでない人がいることから、「ホルモンの影響を受けやすい体質=栄養状態」がPMSに大きく関わっていると考えられます。
オーソモレキュラー療法の視点でみるPMS
分子整合栄養医学では、PMSの背景にある“栄養素の偏りや不足”を明らかにし、それを整えることで体質の根本改善を図ります。
症状 | 関連栄養素 |
---|---|
イライラ・怒りっぽい | ビタミンB6、マグネシウム、鉄 |
不安感・落ち込み | トリプトファン(セロトニン)、ビタミンB3、亜鉛 |
甘い物への欲求・過食 | クロム、たんぱく質、不安定な血糖バランス |
むくみ・張り感 | ビタミンB6、カリウム、たんぱく質 |
こうした栄養素は、日常の食事では不足しがちで、ストレス・喫煙・偏食・ダイエットでも失われやすくなります。
当院でのPMS改善プログラム
- 初回カウンセリング&血液検査
症状と生活習慣のヒアリング、栄養状態を細かく分析。 - 結果説明と個別栄養指導
あなたの体質に合わせた食事・栄養補助計画を提案。 - 必要に応じたサプリメントの活用
必要最小限・医師管理のもとで使用。 - 月経周期に合わせた調整とフォローアップ
生理が「楽しみ」になる、そんな変化を実感する患者さまが多数いらっしゃいます。
実際の改善例
30代女性|会社員|主訴:イライラ・過食・眠気
鉄、マグネシウム、ビタミンB群、ビタミンDの不足が判明。食事改善とサプリメントにより2周期目から劇的に症状が軽減。
40代女性|育児中|主訴:不安感・乳房の張り・片頭痛
ホルモン代謝と肝機能に関わる栄養素不足(B6・亜鉛・E)があり、鉄欠乏に対してもアプローチ。4か月で安定。ご主人も「生理前の家庭内の空気が変わった」と実感。
よくある質問(FAQ)
Q1. 婦人科のホルモン治療との違いは?
オーソモレキュラーは「内側から自分でホルモンを調整できる体」をつくる療法です。ホルモン剤の副作用が気になる方にも安心して取り組んでいただけます。
Q2. どれくらいで改善しますか?
早ければ1〜2周期で体感される方もいます。平均3〜6ヶ月程度が目安です。
Q3. サプリメントは高額ですか?
医師が症状と予算に応じて最小限の設計を行います。強制的な販売はありません。
執筆者


執筆者
総院長 / 七夕医院
医療法人梶の木会総院長 梶 尚志
分子整合栄養医学(オーソモレキュラー医学)に出会い、「人間の体は全て栄養からできている」という原理原則を学び、「薬を使わない治療、栄養療法」を実践、小児の不登校や発達障害、そして、女性の不定愁訴や不妊症、男性更年期といった、通常の治療ではなかなか解決できない悩みを解決。
取得資格
医学博士 / 日本内科学会 認定総合内科専門医 / 日本腎臓学会 認定腎臓専門医 / 日本プライマリ・ケア連合学会 認定医・指導医 / 日本抗加齢医学会 専門医 / 日本医師会 認定産業医 / 日本医師会 認定健康スポーツ医 / オーソモレキュラー・ニュートリション・ドクター(OND)